考えつくままの

美しい嘘をつき続けたい

【地獄】ゼミ対抗バレー大会

 今日はゼミ対抗のバレー大会がある。

 

 私は球技大会が嫌いである。なぜ親睦を深めるのに球技をせねばならぬのか。お花見とかじゃダメなのか。そしてなぜ、球技大会で行われる球技はほとんどバレーなのだろうか。ドッチボールとかなら、半分個人競技みたいなもので、ボールをひたすらに避けるだけで良いのだが、バレーとなるとそうもいかない。避けたら点を取られ、白い目で見られ、大学生活が破綻する。親睦会のバレーボールはそんな恐ろしい可能性を秘めた競技なのである。

 

 別に、ゼミのみんなの仲が良くて、和気藹々、優勝を狙うぞ!的な雰囲気があれば喜んで参加したいのだが、うちのゼミはとにかく仲が良くない。みんな謎の壁に分断されて、いつの間にかできたグループで固まっている。私はというと、グループに入り損ねたのでいつも一人でじっとしている。悲しすぎる。

 

 このバレー大会というのは原則参加なのだが、うちのゼミの人間はほとんど行かないらしい。じゃあお前も行かなきゃいいじゃんと思うだろうが、そうもいかない。このバレー大会の世話人であるT先生は私のゼミの先生なのである。もしバレー大会に参加しなければ、見捨てられるに違いない。それは避けたい。また、バレー大会前日に以前一回だけ喋ったことのある子が「一緒に行こう」と連絡をくれたのも原因である。おそらく彼女もいつも一緒の子が行かないとかなんとか宣うのでぼっちの私を誘ってぼっち回避しようという魂胆なのだろう。私はなんだか悲しくなったが、我らの友情はこういう形なのだ、ぼっち同士助け合わなければならぬのだ、と心に言い聞かせ「いいよー!」と返信してしまった。愚か。

 

 確定でバレー大会に行く人間は私と、この子の合計二人だけである。ビーチバレーの人数である。なんだかムカついてきたので、この二人で他ゼミのチームをボコボコにしてやろうと思う。バレー大会が終わったら、結果をまた記す。

 

 全く関係ないが、バレー関連で思い出したことがある。

 この間、地元に帰省した時、親の知人の子供が私に向かって「鐚ってさ~、なんかさ~、バレーのさ~世界大会で優勝したんでしょ~」と言った。私はどうやら知らない間にバレーの世界王者になっていたようである。彼女はどこで何を聞いたのだろうか。謎は深まるばかりである。