考えつくままの

美しい嘘をつき続けたい

食欲の秋がやってきた

吹く風がやっとこさ冷たくなり始めた今日この頃。私は無性に腹が減っている。いつも腹は減っているのだが、親の監視の目から離れた一人暮らし初年度の秋はさらに腹が減るものである。最近は友と出会うたびに一言目は「いやー涼しいっすねー」二言目は「鍋食いてえー」と言っている。それ以外に会話がない。気まずい。友と気まずいのは置いといて、本当に鍋が食べたい。

 

皆さんは鍋の具で何が一番好きだろうか。白菜?人参?豆腐?長ネギ?それともマロニー?私は断然大根である。薄くスライスした大根をぐつぐつ煮て、ちょっとシャキシャキ感が残る頃にポン酢と共に食べるのが好きだ。もう、なんなら大根だけの鍋でも良い。それくらい好きである。大根はうまい。とてつもなく美味い。煮ても美味いし、千切りにしてごまだれをかけてサラダにしても美味い。私は一時期大根を毎日食べ、食物繊維の摂りすぎで腹を壊したことがあった。それでも別に後悔はしていない。なぜなら大根を愛しているから.........。あと鍋はしめのうどんが美味い。うどんを食うために鍋を食べていると言っても過言ではない(過言)

 

あとピザも食べたい。最近ずっと「ピザが食べたい」と呟いている先輩がいるのでそれに感染してピザが食べたくなってしまった。また、気まずい友と気まずく昼飯を食べているとき、彼女がピザまんをやけにうまそうに頬張っていたのも原因である。腹ペコの時にシェイキーズで一生ピザとパスタを食べたい。ドリンクバーのウーロン茶が飲みたい。

 

あと、なんか栗のパフェとか、季節の果物をドーンと使った甘味が食べたい。つい最近シャインマスカットのケーキみたいなものを目撃してしまって、あの緑のつぶつぶが頭から離れなくなった。絶対美味い、眠れん。また、あのよくわからんものが上からかかっているフワフワベシャベシャフルフルのパンケーキが食べたい。しっかりめのよく焼けたスタンダードなパンケーキではない。フワフワベシャベシャフルフルのパンケーキはフォークで一突きするとすぐに崩れてしまうような繊細でおしゃれな食べ物なのである。SNSでよく見かけるし、友達や先輩がインスタのストーリーにあげているのも見かけるのに、私は一度もお目にかかったことがない。どこに行ってもない。フワベシャのパンケーキは本当に存在するのだろうか。存在しないとしたら、友や先輩はどこで何を食べているのだろうか。そもそも友と先輩も実在するのだろうか。雲行きが怪しくなってきた。

 

秋、素晴らしい季節。全然紅葉なんてないのに全てが薄くオレンジがかってなんだか美しく見える。ふかしたじゃがいもを潰した時の香りにじわじわと近づく冬の気配を感じてハッとさせられる。美味いものが多すぎる。金はなさすぎる。魚は嫌いだけど秋刀魚は焼きたい。ぼちぼち現れ始める長袖の人間を見て、今年はどこまで半袖で耐えられるか、なんて思考が生まれる秋。美しすぎる。

 

大学生になってから、いちいち四季に感動している。感性が成長したのかもしれない。