考えつくままの

美しい嘘をつき続けたい

サグパニールを作る

こんな日にはカレーを作るしかない

諸君。やはり昼寝は害悪である。

最近家路につくのが19時だったり22時だったりする。日付を超える日もある。よくない。部活が楽しすぎるのがダメだ。私は今日からしばらく部室に行かないことにした。そして久々に16時前に帰宅した。私はルンルンであった。最近任されていたクソデカ仕事も落ち着いたので部屋を片付け、洗濯物を回し、勉強し、カフェオレを飲みつつ自由研究の資料などを読もうと思っていた。とにかく優雅な金曜日を過ごそうと思っていたのである。

それが、どうだ。帰宅した私はベッドで眠りこけ、起きたら外は真っ暗。時刻は19時半を過ぎている。畜生!私は叫んだ。こんなことなら部室行きゃよかったよ!!そのまま明日まで眠ってやろうと思ったが、目が冴えてしまって眠れぬ。なんだか腹も減ってきた気がする。

仕方がないので、カレーを作ることにした。こんな日にはカレーを作るしかないのだ。

 

北インドのカレー『サグパニール

とはいえ急にカレーを作ろうと思い立っても食生活が底辺の私の冷蔵庫にはろくな食材が入っていない。いつもお世話になっている赤缶HPのスパイスカレーレシピと冷蔵庫の中身を照らし合わせてみると、今現在作り得るカレーは『サグパニール』しかないのであった。

サグパニール北インドのカレーである。ほうれん草メインのカレーなので深緑色のルーが特徴である。

https://www.sbfoods.co.jp/recipe/detail/08414.html

今回は赤缶HPのサグパニールレシピを参考にしていく。完成予想図はこちらを見たらよろし。ちなみに、私はレシピ通りに料理ができない部類の人間である。これは伏線である。

 

作っていく

材料は上の写真の通りである。スパイスは誰でも簡単にスパイスカレーが作れるS&Bの赤缶と、ガラムマサラ、クミンを使っている。ガラムマサラに含まれるスパイスも、クミンも、既に赤缶に含まれていると思うのだが「俺は今ガチのカレーを作っているぞ」という気持ちでいたいのであえて使っている。自分でスパイス調合できる境地に早く辿り着きたい。

①ほうれん草をどうにかする

初手でレシピから脱線。

本来枝豆なんか使わねえよ!けれども買ったばかりの冷凍ほうれん草が大量に失われるのを恐れた私は量を誤魔化すために「緑だから」という理由で枝豆を入れてしまった。ブロッコリーじゃないだけまだマシである。また、こいつらは解凍した後にミキサーでドロドロにしないといけないのだが、うちにそんなものはない。気合いでみじん切りにしてやった。

②玉ねぎをみじん切りにす。

次は強敵、玉ねぎをみじん切りにしていく。私はいつもこいつに敗北している。許せねえ。ふと絵本「トッチくんのカレー曜日」を思い出したが今は置いておく。覚悟しろよ!

あれ...?なんか、今日は勝てるかも...?

お...?全然目痛くねえぞ!勝てる!このまま一気に...

痛え!!!!!

許せねえ!!!

なんとかみじん切りにしました。切ってる間3回目を洗いました。こんなやべえ植物を食べようとする人間が一番やべえ。

③カレーになっていく

バター、生姜ペースト、ニンニクペースト、塩でイカれた植物、玉ねぎを炒めます。

いい感じに玉ねぎが色付いてきたらトマト缶を4分の1、赤缶を適量、クミンを投入。どんなカレーにもトマトは必要不可欠。トマト万歳!ナス科に栄光あれ!昔、ナス科の植物には大体毒があり、トマトは自分の体重と同じ量を食べたら中毒で死ぬ、と聞いたのだが、どんな食べ物でも自分の体重分食ったら死ぬだろ、と最近思った。

水とコンソメを投入。カレーらしくなってきました。

ほうれん草を投入。本来ならここでヨーグルトとチーズを入れなければならないが、どちらもないので賞味期限が二日ほど切れている牛乳を投入。ちゃんとGoogleで調べて、二日ぐらいなら大丈夫!とあったので、多分大丈夫です。多分。ヨーグルトもチーズも元は牛乳だしね!

もうこれで完成です。

あとはガラムマサラを好みの量入れたり、塩入れたりして味を整えます。

④皿にいい感じに盛っていく

なんかご飯を丸くしたりして、いい感じに盛っていきます。インドでは多種多様な付け合わせをカレーと共に食うらしく、そのレシピもいろいろあったのですが、流石にめんどいのでジャパニーズ漬物とブロッコリーを置いておきます。

いぇーーーーい。

真の完成です。見た目がレシピと全く違う。やはりミキサーの存在はでかい。カレー極めるならミキサー必須。インドの富豪が突然高性能のミキサー恵んでくれねえかな。

ついでに:飲み物について

今回のカレーのお供はホウセン茶である。ホウセン茶はベトナムのお茶で蓮の葉茶とも呼ばれる。蓮の葉茶という名前だが、別に蓮の葉を茶葉として使っているのではない。緑茶に蓮の香りをつけているのである。これが独特な香りがして美味い。しかもこのお茶はとてつもなく安い。茶葉がたっぷり入って100円くらいなのでぜひみなさんカルディで購入していただきたい。

実食

見た目全然サグパニールじゃねえな...と思いながら一口食べてみると

うまい!!

もしかして...あちき天才??前世インドのカレー職人??レシピ通りに料理作れねえくせにおこがましすぎる。前言撤回。前世は多分ミジンコとかです。すいやせん。

多分本物とは全然違うのだろうけど、これはこれでカレーとして美味しい。ほうれん草うめえ。一回落ち着くためにホウセン茶を一口啜ると

うううわ、うま!!

カレーの風味とホウセン茶の独特な香りがとてつもない化学反応を起こし、私の味覚嗅覚をアジアに連れ去ってしまった。カレーとホウセン茶、合います。ホウセン茶がカレーのしつこさというか、そういうのを綺麗さっぱり消し去ってくれます。そしてまたカレーを食べ...の無限ループ。

 

こんな偽サグパニールでもうまいのに、本物になったらどうなるんだろうな...。本物のサグパニール、食べてみたいなあ、としみじみ。近々カレーを巡る旅に出かけようと思っているので探してみます。