考えつくままの

美しい嘘をつき続けたい

映画・福田村事件

友達のOさんと共に、平和学の先生が紹介していた『福田村事件』という映画を観に行った。

 

関東大震災の時に自警団によって在日朝鮮人が虐殺されたのは皆さんご存知かもしれない。しかし実は自警団による日本人の虐殺も起きていたことを知る人は少ないだろう。映画『福田村事件』はそんな事件を描いた作品である。

 

本当に、これは辛い映画だった。虐殺シーンが本当にトラウマだった。普通に泣いた。色々考えさせられた。

 

この映画には当時の日本における立場の弱い人々が多く出てくる。被差別部落出身者、不倫した男女、朝鮮人社会主義者などなど。震災など人々が追い詰められた時にそういう不安が全部立場の弱い人々に向けられるんだなあ、と。普通の人々が恐怖心や憎悪から簡単に人殺しをしちゃうんだなあと。

 

あまりの内容のショックさに、私とOさんはエンドロールが終わったあとも席を立つことができなかった。やっとこさ立ち上がり、のそのそと外に出て、のそのそパンフレットを買った。外に出て周りを散策しながら、やっと内容を消化し、感想を語り合った。Oさんは「やっぱ人間滅んだ方が良いよ」と言っていた。私もそう思う。

 

本当に『福田村事件』は全ての日本人が見た方が良いと思う。過ちを二度と繰り返すな。